「ミーラインソフィア」-絵本・童話・生命の知識- ブログページ

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物事を別々に考える

 先生の言葉もそうですが、世の中のすべての教育や哲学、宗教に共通するのが「いかに心を静めるか」ということです。いかなるときも心を平静にして、よりタフになる。それによって自己を確立しないと、他人を愛することや気遣うことができないからです。


 さて、前回は無視スキルによって自分に集中することを書きました。ちょうど今朝、先生がこのスキルを有効活用したので、本題の前に無視スキルの素晴らしさを説きましょう。


 朝早くから家の前で工事がありました。かなりの騒音です。でも、先生は二度寝がしたかった(!)ので、工事の爆音を「無視」することにしました。感覚を音から自分の中心に変えるのです。すると外で音は鳴っていても、たとえば水の中で聴く外の音、ぼやけた他人事の世界のように感じるわけです。


 意識のピントを外に合わせれば、工事の人の声も聞くことができます。また、それに感情移入することもできます。が、基本的には傍観者として、全体を見る感じの意識にしておくと、物事が起こるままにすべてを捉え、特に感情が乱れることはなくなります。


 そうして先生は無事昼まで爆睡した、というオチでした。


 これは、何が起きても平静を保つうえで重要なスキルです。先生の母親は感情的で反応的な人間なので、それと比べると非常に大きな差が出ます。一方は激しくうろたえて不安と恐怖に満ちている中、先生は非常に静かに心を整えています。なので未来に恐怖を感じることもありません。


 まずは反応しないこと。リアクションをしない癖をつける。これによって何か他人に言われても「ふむ、相手はそう思うのだな」と静かに状況を観察することができます。常々言っているように、反応的にならないことが重要です。それに慣れると簡単にこういう特技を身につけることができるのです。




 と、本題の前に長くなってしまいましたね。




 本日の本題は、物事を別々に捉えることです。

 前置きで長くなったので、こちらもまず少しだけにしておきましょう。


 今や人生とは、すべてが複雑に絡んだ状態を指します。たとえば、仕事だけ成功していれば家庭が台無しになっても大丈夫。などと考える人はもういないでしょう。家庭が落ち着かなければ仕事にだって影響が出ます。それで満たされることはありません。このように人間とはそれぞれの分野で独立しながらも、すべてが融合しているのです。


 そのために必要なのが人間力。おおもとになる力です。これがあれば、すべての分野で安定した力を発揮できます。そのための心の修行でもあるわけです。


 さて、今回の別々に考えるとは、先生が今までイライラしてきた原因を探究した結果、物事を別々に管理したほうが焦らないで余裕が生まれることに気がついたからです。


 まず最初の分野に、自分がやりたい楽しい仕事があります。学生のみなさんは、将来の夢でもよいでしょう。まあ、大人になってからも日々夢を追い続けるものなので簡単に言えば、自分のやりたいこと、です。この定義だと、誰しもやりたいことはあるので何事も当てはまるでしょう。


 先生が一番苛立ってきたことは、自分がやりたいことを邪魔されること。今忙しいのに違う方面から用事が入ってきたり、あるいは同じ仕事の関連でも、自分がやりたくない仕事が入ってくること。やりたくないけれど性質上やるしかないので、そこで心が乱されるというケースです。


 最初に答えを言ってしまえば、こうしてイライラするのは「やりたいことと他のことを融合させているから苛立つ」となります。


「せっかく今楽しい気持ちなのに、邪魔された」
「今そういう気分じゃない」
「そんなのやりたくない(やりたいことを止めてまで)」


 と思うから苛立ちます。


 ですが、これを「やりたい(仕事、物事)」と「家族」「それ以外の仕事」などと独立させて、まったく別のカテゴリーだと認識すると話は違ってきます。


 たとえば三つの箱があって、それぞれに世界が独立していると考えます。やりたいことをやっているときは、その箱庭の中にいますが、外から何かが来たとき、即座に違う箱に入るわけです。すると、まったく違う物事として対処できます。


 ある意味では「やりたいこと」の対極である「あまり関心がない物事」として客観的に対処できるようになります。これは複数の物事を同時に対処する方法でもあり、感情を即座に制御する少しばかり高等技術に入りますが、まずは無視スキルを身につけることによってこうした芸当が可能になります。


 で、これを利用すると嫉妬の問題も解決できます。


 たとえば、絵や文章を書くのが先生の仕事ですが、やりたくない仕事の中には「先生が本当はやりたかった仕事の模倣」や「それに関するお手伝い」が含まれます。もしこの状況で「やりたい分野」が他の分野にまで顔を出すと、非常に心苦しい気持ちになります。自分だって本当はそれをやりたかったのに~とか思ってしまうこともあるでしょう。


 そう、この箱の考え方は、ジャンルが同じでも成立するところに重要性があるわけです。


 同じ分野でも別の箱に入れることで、まったく別のものとして捉えることができて、嫉妬や羨望などによって心を乱されることがなくなるわけです。「それはそれ、自分は自分」と独立した考えによって、自分の仕事に集中することができます。


 これを若いみなさんがやれというのは少々酷な話。学生のころは誰だって激しい感情に身を晒されるものです。もちろん、大人になってからもあります。むしろ大人のほうが社会の影響を受けるので、お金や立場などを人一倍気にするようになるものです。


 ただ、若い頃からこうしたやり方を勉強しておくと楽になるのは確かです。先生が最近感じるのは、若い子もかなり二極化が進んでいるということです。自分で突っ走って最初から自分でやれる自立タイプと、仲間と群れあわないと不安になるような子たちです。もともと先生が前者のタイプだったので、もしかしたら先生が学生の頃からそうだったのかもしれませんが、改めて触れて「こんなにも精神的に幼いのか」と驚いたことがあります。


 正直、大学生でも小学生かと思えるような心の脆さを持っています。その原因は、自分を確立できていないからです。また、社会の誤った価値観を幼い頃から押し付けられた結果、他人の目ばかりを気にするようになってしまったのでしょう。


 一方、最初からできる子たちは、無視スキルをもう身につけているので、さっさと自分の道に入って成功していく人が多くなります。自分に集中するので当然ですよね。まさにわが道をいくのです。



 こうした無視スキルや物事の考え方は、誰であっても身につけることができるスキルです。なので、少しずつでもよいので自分の感情を制御するコツを見つけてくださいね。


 何事にも良い面と悪い面があります。その良い面を積極的に利用していきましょう。