「ミーラインソフィア」-絵本・童話・生命の知識- ブログページ

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2章 その12 「精神は潜在意識の影響を受けます」

私たちが地上生活を行っている間は、精神が意識の中心になります。精神的な分野と霊的な分野を明確に分けることは私たちにはできませんので、基本的に自分の意思で行うことはほぼすべて精神的な分野に属すると思ってよいでしょう。
この精神はいわゆる脳に指令を送ることで身体の行動を制御しています。みなさんが何かをしようと思えば身体も動くでしょう? とても簡単なことですね。


ただ、精神の活動の大半は潜在意識によって制御されています。


おっと、また少し難しい言葉が出てきてしまいましたね。潜在意識とは、名前の通り潜在している意識、下に隠れている意識という意味です。よく隠された力を潜在能力と言いますね。それと同じです。
一方その反対に、自分が自分だと思っている意識を顕在意識と言います。顕在(けんざい)とは、今こうして表にあられている意識という意味です。自分で理解できる部分の意識ですね。


この潜在意識は大きく捉えると、霊的意識のことを指す場合があります。霊的な意識も隠れて見えないので自然な用語ですね。ここには当然、過去のデータのすべてが存在しており、いわゆる前世の情報も格納されています。ですが、これだとちょっと広いので精神の分野に限定して述べていきましょう。


私たちは顕在意識でやることを決めて実行しています。それこそご飯を食べようと思って食べるわけですね。ただし、その行動、咀嚼(そしゃく)して飲み込むといった動作は意識してやっているわけではありません。歩くという動作も意識してやることは少ないはずです。こうした普段何気なくやる行動の大半は、潜在意識が肉体を自動的に制御して行っています。


みなさんが赤ん坊の頃、子供の頃に潜在意識に肉体の制御の仕方を刷り込んだおかげで、今はパターンに沿って自動的に動くようにしたのですね。もしこれがなければ歩く時も「次は右足」「次は左足」と考えることになって一苦労です。
このように、たまに呼吸や口の動きを意識しすぎてしまい、過呼吸になったり、口に違和感があったりすることがありますから、潜在意識による自動制御はとても大切です。



さて、この潜在意識は精神にも多くの影響を及ぼします。言ってみれば、精神に割り当てられた領域があって、強い相互作用をもたらしているとも言えます。どういうことかといえば、肉体の制御と同じく精神の制御も潜在意識に任せている部分が多いからです。


たとえば、みなさんが普段考えていることって、本当に自分がそうしたいと思っていることなのでしょうか?


またまた先生、釣りですか? いやいや、ここは重要ですからボケませんよ! ちゃんと聞いてくださいね!
実際のところ、私たちが日々考えていることや感じている感情の大半は、潜在意識によって引き起こされていることが実に多いのです!!


たとえば、昔嫌なことがあって毎日のように思い出してイライラする人がいます。毎日ではなくても、頻繁に思い出して気分を害することもあるでしょう。友達にされた嫌なことが忘れられない、失敗した体験をずっと引きずっていて不安になる。みなさんも心当たりがあるでしょう?


こうしたことは、すべて潜在意識によって引き起こされていることなのです。


潜在意識が悪い? いえいえ、そうではありません。精神に割り当てられた潜在意識は、あくまでみなさんの道具にすぎません。肉体の癖も、みなさんがそれをインプットしたから潜在意識が繰り返すのですから、その機能はまさに機械と同じです。


精神に影響を与える潜在意識の行動も、みなさんが自分で刷り込んだ結果なのです。何度も自分でその思考を繰り返すと、潜在意識は「ああ、ご主人様が何度も言うから大切なことなんだな。覚えないと」と勝手に理解して、「じゃあ、大切なことだから二度言わないと」と、良い悪いに関わらず二度どころか永遠にリピートを繰り返します。


これは本来、みなさんが言葉や体験を覚えるための仕組みなのです。単語を覚える時は繰り返し読んだり書いたりして覚えますね。テストの前は経験があるでしょう?
それと同じで、潜在意識に情報を刷り込むわけです。一度覚えたことは二度と忘れません。が、情報の優先順位がありまして、何度も繰り返すと最優先で思い出すようになります。脳の神経もこれに対応しており、繰り返すことで情報ネットワークが構築されるようになっています。


つまり、みなさんが普段イライラしたりネガティブになるのは、潜在意識から情報が上がってくるからです。これが良い体験、気持ちの良い感情ならば常時ウェルカムですが、残念なことに嫌な体験も同じようにリストアップしてしまいます。


これは重要なことで、多くの人が日々怒っていることは「違う体験に怒っている」ことになるのです。たとえば、友達と会話していて突然相手が怒り出すことがあります。また、自分も相手のちょっとした言動に激しく怒ることがありますね。


実はこれ、そのことに怒っているのではなく、「過去の体験」や「嫌な思いをした過去の人」に怒っていることが多いのです。何かのキーワードがその体験を思い出させて反応させているのです。


ここで一つ例を挙げましょう。先生は重要な案件で連絡を怠る人が嫌いで、ついつい怒ってしまうことがあります。いつしかそうしたことに過剰に反応するようになって、必要以上に怒ったりすることがありました。

しかし、これを何度か繰り返すうちに、「はて、今回の一件はそこまでのことかな?」と思い返すようになったわけです。そして分析していくと、自分が怒っていたのは過去に信頼していた人からそうした態度を取られたこと」にずっと怒っていたことを知ったのです。


先生は、今目の前にいる人ではなく、過去の出来事と人物に対してずっと怒っていたというわけです。大きなショックがあって、それを何度も思い出すと潜在意識に植え付けられます。
すると同じような状況になった時、その体験が再び無意識下に上がってきて必要以上に怒る、という仕組みが生まれるのです。



これって怖いことだと思いませんか? これを知らないと、その人は日々過去に囚われて生き続けることになります。それはもう死人と同じです。


なので、メンタル本やビジネス書の多くは、この潜在意識をどう操っていくかに比重が置かれて書かれています。メンタル本はわかるけど、ビジネス書なのに潜在意識っておかしい? まあ、そう思いますよね。しかし、みなさんの感情のほぼすべてが潜在意識によって動かされる以上、この重要性は計りしれません。


人間に宿された可能性は無限大です。ビジネスで成功する人は、この力をとてもよく認識して利用しています。なぜならば、すべてのエネルギーは自分の中に眠っていることを、体験で知っているからなのです。
ですから、成功している人ほど心のあり方、使い方について語るはずです。これは心霊学にも通じる、いや、人生の全部に通じる話なのです。


心霊学の分野でいえば、そうした日々の習慣は霊魂や霊体にまで影響を及ぼします。日々考えていることが霊体のご飯なのですから、毎日の栄養の質が悪くなっていくのです。そうなると、霊体は黒くなってチャクラの流れが滞り、ガンなどの病気になってしまうし、毎日暗い気分で生きねばならなくなります。


そうです。心の病は、この潜在意識の使い方を知らない人がかかる病気なのです。先生の友達に心の病の人がいて、その人は毎日のようにネガティブな感情を潜在意識に植え付けた結果、常に弱気でマイナス思考で、何もやる気になれずに家に閉じこもるようになりました。


これは不幸です。あまりにもつらいことです。誰だって毎日をポジティブに生きたいですよね。でも、潜在意識だけは自分でどうにかするしかないのです。



ここは余談となりますが、潜在意識を浄化する方法をいくつか述べておきましょう。


一つは忘れること。過去の嫌な体験は忘れるほうが一番よいと先生は経験から学びました。もちろん何度も考え、それを回避できる方法はなかったかを思索するのは素晴らしいことですが、一度それに思い至ったら忘れることです。それしかありません。


二つ目は一つ目の補強として、新しい行動を常に起こすことです。


記憶というのは忘れることはできません。オーラに格納されてしまうので、永遠に消失ということはありえないのです。しかし、その体験を埋め尽くすほどの新しい体験をすることで優先順位を下げていくことができます。常に新しいことをして新鮮な気持ちになることは、潜在意識に対しても素晴らしい効果を発揮します。


気持ちが落ち込んだ時は、何か行動をする。これは昔から心の病の治療にも使われる立派な手法なのです。頭で考える暇もないくらい作業で埋め尽くすと、体はそれに反応しますのでエネルギーをそこで使います。そこですっきりするわけです。
これを繰り返すと、だんだんと嫌なことも忘れていきます。その間に嬉しいことや楽しいこともあって、上書きされていくからです。


先生もネガティブな感情から抜け出せないと感じた時は、考えるのをやめて作業に没頭することにしています。ただし、できれば難しい作業をお勧めしましょう。当たり前にできる作業だと考えながらできてしまうので意味がありません。できれば全神経を集中しなければできないことがよいです。


人によっては職やアルバイトを変えてみるのもよいでしょう。新しい環境に慣れるので精一杯で、嫌なことを思い出す暇もありません。


どうぞお試しください。